伊藤忠商事、カザフでモリブデン開発

伊藤忠商事は18日、カザフスタンの鉱山会社とモリブデンの開発プロジェクトを共同推進することで合意したと発表した。新たな提携相手を世界各国から募ったうえで、具体的な出資形態や開発スケジュールを策定する予定。高級鋼材や電子部品に使うモリブデンの新たな産出国として注目が集まるカザフスタンでの権益確保を狙う。

 カザフスタンの鉱山会社ダラマイニングと同日、モリブデン開発プロジェクトの共同推進に関する協定書に調印した。ダラ社が同国中央部のコクテンコル地域に持つモリブデン鉱区が対象。採掘可能量は約40万トンで約40年操業できるという。

 両社は今後、鉱山会社やファンドなどを対象に新たな開発パートナーを選定。そのうえで開発プロジェクトへの出資比率など詳細を決める予定。現段階では2014年にも開発に着手し、16年の生産開始を目指す。

 モリブデンは現在、米州各国や中国、ロシアなどが主な産出国だが、多くの埋蔵量が確認されたカザフスタンの生産量も今後増加するとみられている。

 

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