フリーポート・マクモラン・コッパー&ゴールドは買収が嫌気され、割安放置
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- カテゴリ: モリブデン新聞
- 2013年2月07日に公開
- 作者: sarah
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フリーポート・マクモラン・コッパー&ゴールド(ティッカー・シンボル:FCX)は世界を代表する銅の生産会社です。同社はインドネシア、南米、北米などで操業しており、年間30億ポンドの銅、120万オンスの金、7.800万ポンドのモリブデンを生産しています。同社の主力資産のひとつ、インドネシアのグラスバーグ銅山は世界最大級の規模です。
そのフリーポートですが去年の12月にプレインズ・エクスプロレーションとマクモラン・エクスプロレーションという2つの石油・天然ガス会社をそれぞれ70万ドルと34万ドルで買収すると発表しました。ウォール街はこの発表を嫌気し、同社株は急落を演じました。
先ずなぜフリーポートが本業である銅のビジネスから石油・天然ガスへと多角経営化したのか? という問題ですが、これは将来、世界で大きな銅山が発見される可能性が低いことが最大の理由となっています。銅山の発見のケースとして最近ではモンゴルのオユトルゴイの例がありますが、このような発見は極めて稀であり、フリーポートは現在、買収ないしは新しく開発したいような潜在性を秘めた銅山は無いという意見を持っています。
その一方で積み上がっているキャッシュをどう活用するか? という経営判断は、待ったなしになっています。このため昔、フリーポートが関与していた石油・天然ガスのビジネスに回帰するという経営判断が下されたわけです。この買収によりこれまで鉱業が100%だった事業ポートフォリオは今後鉱業75%、石油・天然ガス25%という比率になります。また地域的にもこれまで;