モリブデン・バナジウムの国際価格に底入れの兆し。供給減で値上げの動き

製鋼副原料のモリブデンとバナジウムの国際価格に底入れの兆しが出てきた。いずれも今年に入って価格低迷が続いていたが、供給量が先細りする中、サプライヤーサイドで提示価格を引き上げる動きが出始めたためだ。需要自体はまだ盛り上がりを欠いているものの、市場では年末から年明けにかけて底を打つとの見方が広がっている。

高張力鋼やステンレスの副原料となる三酸化モリブデンの価格は足元で11ドル強(モリブデン純分価格)。年初に比べ約2割下落したが、今月に入って下げ止まりの傾向が顕著になっている。来年の長期契約交渉が本格化するのを控え、ユーザー側にはまだ様子見の傾向が強いが、価格低迷を背景に供給が絞れてきたのを受けて、サプライヤー側は提示価格引き上げに動き始めた。

 

 

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