フィリップス成長の源泉 有機EL照明、技術革新でリード

自動車用バルブだけでなく、家庭やオフィス向け照明でも市場をリードしてきたオランダ電機大手のフィリップス。新たな成長の源泉と位置付けているのが「ルミブレード」の商品名で展開する有機EL(エレクトロルミネッセンス)照明だ。

一見すると64枚のパネルを組み込んだ照明だが、正面に人が立つとセンサーが感知し、照明の中央部分が鏡になって、顔を写し出す。同社が昨年10月に発売した「リビングシェープス インタラクティブミラー」だ。

有機EL事業開発マネージャーのディートマー・トーマス氏は「販売は好調。今はニッチなマーケットだが、今後2年ほどでボリュームゾーンに広がるはず」と期待を込める。

有機EL照明は、点で光るLED(発光ダイオード)照明と異なり、面で発光するのが特徴だ。面は薄く、温度が上がらないメリットもある。材質そのものが光るため、鏡や窓ガラスなど他のものと組み合わせての使用が想定される。

フィリップスは2007年、ドイツのアーヘン工場に有機EL照明の試験ラインを設置。今年に入って約52億円の投資に踏み切り、本格生産に乗り出した。トーマス氏は「量産ラインを持つことで原価低減につながり、価格競争力のある製品を市場に投入できる」と狙いを話す。

フィリップスが有機EL照明に力を入れるのは「単なる光源を超えた新しい光のプラットホームになる」(ファクトリーマネージャーのカール・スペクル氏)とみているためだ。

日本メーカーなどは有機ELテレビの開発を進めているが、フィリップスはテレビやディスプレー事業への参入を見送った。「アジアに強いメーカーがいて、参入してもメリットがないと判断した」(トーマス氏)からだ。

有機EL照明には、韓国LG電子やサムスン電子のほか、日本勢ではコニカミノルタやパイオニアなどが開発を急いでいる。それでもトーマス氏は「他社は明るさが足りない。フィリップスは大きな生産設備を持ち、いち早く製品を市場投入し品ぞろえも幅広い」と自信をみせる。

昨年、120ルーメンという当時最も明るいパネルを発売。今年4月には200ルーメンの製品を出し、年末に投入予定の新製品はその3倍以上の明るさになる見込みだ。パネルの形状も従来の正方形のほか、丸や三角のものを販売する。

有機ELの展開として今後、期待しているのが自動車向け。現在高級車のリアランプなどで複数のLEDを並べて線のようなデザインを表現しているケースが多い。有機ELならデザインの幅が広がる。

フィリップスは次世代照明分野でも、技術革新によって市場をリードする姿勢を貫く。(田村龍彦,ソース:SankeiBiz)


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