中国とモンゴルが石炭めぐり紛争、双方が非難と警告の応酬

 中国国有企業、中国アルミ(中国〓業公司)とモンゴル国営のEET社が、債務の弁済問題で争っている。深刻な資金難のためEETが2011年、中国アルミに融資を受け、産出する石炭で返済する契約で、モンゴル側は「石炭価格が不当に安く設定された」と不満をつのらせている。環球時報などが報じた。(〓は金へんに「呂」)
 EETは中国アルミから3億5000万ドル(約318億円)の融資を受け、世界最大の埋蔵量の可能性があるとされるタブントルゴイ炭田の開発を進め、同炭田で産出される石炭で中国アルミに返済する契約だった。
 モンゴル側は、「取り決めでは石炭価格が最大で1トン当たり70ドルで勘定されることになっている。しかし、コークス炭の国際価格は1トン当たり190ドルに上昇した」と主張。
 モンゴル国のジャブスフバートル駐中国大使は25日、「2011年には、モンゴル政府が緊急に融資を受ける必要があったので、契約することになった。しかし、この価格は正常な国際貿易では、考えられないものだ」と述べた。
 ジャブスフバートル大使によると、モンゴル側は融資を受けた3億5000万円のうち3分の2はすでに返済しており、残りの部分の扱いについて
、改めて協議したいと考えている。
 ただし、中国アルミ側は「引き取る石炭の最高価格に上限は設けていない。市場価格にしたがって推移することになっている」と、モンゴル側の言い分を否定している。
 ジャブスフバートル大使によると、モンゴル側は今後、中国の代表的石炭会社のひとつである神華集団公司と取引したいと考えている。「神華集団には基礎設備もあり、国際的な大企業でもある。中国アルミは石炭事業については、なにも持っていない」からという。
 中国アルミはモンゴル側が「中国企業2社を天秤(てんびん)はかりにかけている」と反発。中国アルミ幹部のひとりは「神華は、別の中国企業に撤退の道筋を設けるようなことをしないと信じている」と述べた。
 中国アルミは2011年の契約について「両国政府がいずれも許可した。モンゴルの官僚が最近になり、内容について反対するのは、なんの根拠もないことだ」と反発。中国アルミ国際貿易有限公司の李東光総経理は28日、「一方的に契約を放棄すれば、無限責任を負うことになる。モンゴル側は違約の道から遠く離れたところを進んでいって欲しい」と述べた。

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