モリブデンの用途
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- カテゴリ: モリブデン知識
- 2013年8月06日に公開
- 作者: sarah
- 参照数: 577
- 化成品
1890年代終わり:モリブデンは、ある種の化学品および染料に使用されるようになった。(1)
現在も各種モリブデン酸塩類として、触媒、顔料、肥料、薬品等に使用されている。
- 鉄鋼用添加材料
1894年: |
フランスにおいて、初めて鋼への添加元素として使用された。この合金鋼の用途は、装甲板であった。(1) |
1898年: |
自硬性のモリブデン工具鋼が発売された。(1) |
1914年 |
高速度鋼中のタングステンの代替物および軍装甲用鋼板の合金元素として、アメリカ合衆国でモリブデンの新たな用途を生み出した。(1) |
- 照明工業用材料
1910年: |
白熱電球のフィラメントサポートとして実用に供された。(1) |
- 高温構造用材料
1946年: |
アーク鋳造法が初めてモリブデンに適用された。(1) |
1950~1965年頃: |
核開発と宇宙時代がほぼ同時に到来したため、高融点金属研究の黄金時代となった。(1) |
1950~1960年代 |
高強度モリブデン基合金を開発するため、(1)加工強化、(2)固溶強化、(3)析出強化の3種類の金属学的強化機構が利用された。最初に実用化された合金は、Mo-0.5%Ti合金であった。(1) |
1954年: |
高温用構造材料として、TZM合金(Mo-0.5Ti-0.3Zr-0.03C)が、Climax社により開発された(1)。本合金は、活性金属炭化物の生成による析出強化と活性金属の固溶強化との両方により強化されている。TZC合金も同様である。 |
1955年: |
モリブデンへのレニウム添加による延性改善が発見された。(1) |
1959年: |
液体アルカリ金属に対するモリブデンの耐食性が公表された。(1) |
1960年: |
モリブデンの表面窒化が、著しい高硬度を示した。(1) |
1960年: |
高温用構造材料として、Mo-TZC合金が、GE社により開発された。 |
1966年: |
高温用構造材料として、窒化ハフニウム含有合金が開発された |
モリブデンは、高温用電気炉の発熱体、レフレクター等や電気炉構造部材、セラミックスや磁性材料燒結用トレイ、セッターおよびその他構造部材として広く使用されている。
- 半導体関連用途
1950年: |
モリブデン-マンガン法が、セラミックスと金属の鑞付けのために開発された。(1) |
1970年代: |
Si半導体搭載用モリブデン板が使用された。モリブデンの熱膨張係数がSiに近いためである。(2) |
1980年代: |
集積回路のモリブデンゲート形成のため、モリブデンスパッタリングターゲット(純度3Nから6N)が使用された。(2) |
1990年代: |
半導体放熱基板材料として、モリブデン-銅複合材料、銅-モリブデン-銅クラッド材料が使用された。 |
- その他用途
1960年代: |
電子レンジのマグネトロン陰極部の上下エンドシールド(ハット)およびリード棒にモリブデンが使用されるようになった。 |
1960~1970年代: |
モリブデンガラス溶融電極が使用されるようになった。(2) |
1970年代: |
ピストンリングへの溶射材料として、モリブデンが使用された。鉄属金属のピストンリングの外周へモリブデンを溶射し、潤滑性を向上させている。溶射に際し、モリブデン線又はモリブデン粉として使用される。(2) |
1970年代: |
硬質材料の1種であるサーメットが、広く使用されるようになり、その原料の一つであるモリブデンカーバイド(Mo2C)の生産が増大した。 |