モリブデンとは?
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- カテゴリ: モリブデン知識
- 2015年8月10日に公開
- 作者: huiting
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(1)モリブデンの特性 (単位・化学的安定性)
モリブデンは、元素記号Mo、原子番号42、原子量95.94の銀白色の金属です。熱濃硫酸には溶けますが、水、塩酸、希硫酸には溶けません。
(2)モリブデンの吸収や働き
モリブデンは胃や小腸で容易に吸収されます。モリブデンの栄養状態は、硫黄-銅の相互作用によって大きく変化するといわれており、食品に含まれるモリブデンの平均的な生物学的有効性は、現時点では約75%と見積もられています。生体内ではモリブデンは肝臓と腎臓に多く存在し、キサンチンオキシダーゼ、アルデヒドオキシダーゼ、亜硫酸オキシダーゼの構成成分となっています。
(3)モリブデン不足の問題
モリブデン不足はどのようにしておこるか?
モリブデンは通常の食事から充分摂取することが出来るので、不足することはほとんどありません。
(4)モリブデン不足になるとどうなるか?
長期間の完全静脈栄養施行により、頻脈、多呼吸、夜盲症などを引き起こすことがありますが、モリブデンの投与により症状は改善されます。
モリブデン過剰摂取のリスク
モリブデンは過剰に摂取しても速やかに排泄されるため、健康な人では通常の食生活で過剰症が問題となることは、ほとんどありません。
モリブデンの急性中毒では、下痢を伴う胃腸障害を起こし、昏睡状態・心不全により死に至るとされています。慢性中毒では、関節の痛みや高尿酸血症など、痛風の様な症状が起こることがあります。